ついに！SouschefがAndroidユーザー向けにGoogle Playストアで公開されました！ これでiOS版のすべての機能がAndroidにも対応し、Web・iOS・Androidの全プラットフォームで利用可能 になりました！
今回のブログは単なるリリース発表ではなく、採用した技術スタック や Android版リリースまで苦労した事についてDevlog風に書いてみようと思います！
ウェブサイトからアプリに
大学卒業後、就職時代に自分のスキルをアピールするために作った、ウェブベースのレシピ管理アプリ "Recipe Thief"が今のシェフノテの原型です。コンセプトはシンプルで、レシピサイトを長い前置きや広告なしで、材料と作り方だけをスッキリ表示する こと。
しかし、いざ作ったアプリを使ってみると 別の面倒くささ に気づいてしまいました。レシピサイトを延々とスクロールする手間を省くために作ったはずなのに、URLをコピーして自分のアプリに貼り付けるという面倒臭いステップが増えてしまったのです。
そこで思ったのが、 「ワンタップでレシピを取り込み、管理できるモバイルアプリが必要だ！」
2024年に前職でReact Nativeを使ったiOSアプリ開発 を経験。これを機に、Souschefを単なるウェブツールから、Web・iOS・Androidすべてで動くクロスプラットフォームアプリへと進化させることを決意しました。
React Native
React Nativeには賛否両論ありますが、もとWebエンジニアで、ソロ開発をする私にとって、"一度書けばどこでも動く"という事はとても助かります。React Nativeをモバイルアプリの開発に検討しているなら、まず必須機能をリストアップし、最新のドキュメントを確認してReact Nativeで実装可能かチェックしましょう。
例えば、私にとって最も重要だったのはシェアインテント（他のアプリからデータを受け取る仕組み）でした。レシピを他のアプリからスムーズに取り込めるUXを作るには、この機能が不可欠だったのです。
では、必要な機能がReact Nativeで対応していなかったら？ 実は私が2022年にReact Nativeで開発を始めたとき、シェアインテントは公式サポートされていませんでした（今も正式には対応していません）。しかし、コミュニティの動向をチェックし続けていたところ、ある日、天使のような開発者が独自の解決策をシェアしてくれました。その瞬間、「React Nativeでやるしかない！」と決心しました。
そして、ネイティブ開発の知識がなくても、iOS・Android両方のアプリをリリースできたのは今でも驚きです。今のところ、大きな問題はなし！（もし将来スケールの壁にぶつかったら、その時はまたブログで共有します。）
どうしてAndroid版のリリースが遅れたのか？
React Nativeでコードを共有できるのに、なぜiOS版リリースから1年もかかったのか？
その理由は、Googleの「20人のテスターが14日間連続でテストしないとリリースできない」ルール。Google Playでアプリをリリースするには、20人のAndroidユーザーを集め、14日間連続でテストしてもらう 必要があります。
これが、想像以上にハードルが高い……。
結局、面倒に感じてしまい、SouschefのAndroid版リリースはずっと後回しに なってしまいました。
そんなときに見つけたのが、Testers Community という開発者同士でアプリをテストし合うコミュニティ。ここで必要なフィードバックを効率的に得る ことができ、無事にAndroid版リリースの壁を突破できました。
今回の経験から学んだこと
今回のことで改めて実感したのは、小さな壁で立ち止まらないこと。
問題に直面したら、すでに同じ悩みを経験した人がいないか探してみる。
意外と、すでに解決策があったり、同じ課題に取り組んでいるコミュニティが見つかったりします。
私はここ最近、ずっと1人で開発していたせいか、そういう「助けを求める力」を忘れかけていました。でも今回の経験で、コミュニティの力をもっと活用していこう と思えました。
もしこのブログをここまで読んでくれているあなたも、何かに行き詰まっているなら、ぜひ周りを見渡してみてください。思っている以上に、同じ悩みを持っている人がいるはずです。
これからの展望
SouschefがついにiOS・Androidの両方で利用可能になったので、 これからもフィードバックをもとに改善を重ね、もっと快適に料理が楽しめるアプリ に育てていきます！SouschefをGoogle Playストアからダウンロードして、感想を教えてもらえると嬉しいです✨
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！